危険な関係
危険な関係
著者:ピエール・ショデルロ・ド ラクロ(Pierre‐Ambroise‐Francois Choderlos de Laclos)
訳者:竹村 猛
2005年04月~07月の東海テレビの昼ドラ「危険な関係」の原作。
これまでに何度も映画化されているらしい。
原作は、それぞれの登場人物間の手紙のやりとりを綴りつつ、話が展開していく。
他人の感情をもてあそび、自らはその渦中に巻きこまれることなく、人々が恋に苦しみもがく様子を楽しんでいる、それがメルトイユ侯爵夫人。
最終的には、自分が仕掛けた罠にはまり、因果応報の見本のような結末を迎える。
昼ドラでは、このメルトイユ公爵夫人が、高橋かおり演じるところの柊子になるのか。
メルトイユ夫人と一緒になって「危険な関係」の種をばらまいているヴァルモン子爵が、RIKIYA演じる律。
で、ヴァルモン子爵の遊びのネタとなってしまった貞操の権化みたいなツールヴェル法院長夫人が、若槻美佐緒(松尾れい子)。
でもって、世間知らずのお嬢様セシルが、矢内理沙(派谷恵美)。
セシルと相思相愛ながらも、なかなか結ばれないダンスニー騎士が小柴広行(細山田隆人)だっけ?
それともダンスニーは、若槻和也(友井雄亮)だったかな?
ドラマの話はさておき、小説の話。
全てを計算しきって相手の心を翻弄するメルトイユ夫人の悪女ぶりが、とても徹底していて、かえって気持ちがいい。
それに引き替えヴァルモン子爵。
なんだか冷徹(冷静)になりきれず中途半端な感じ。
やっぱり、女性の方が上手なんだな。
何の問題もなく幸せに暮らしていた人たちが、メルトイユ夫人の気持ちひとつで操られ、この上ない悲劇の中に身を落としていく。
その気持ちの揺れ動きが、「手紙」という形を通して、ある時は冷静に、ある時は情熱的に語られる。
ストーリーはとても面白いのだが、いかんせん訳が...。
回りくどい言い回しが多かったり、用いられている比喩の訳が的はずれだったりすることが多い気がするのだが、どうだろう?
とにかく非常に読み疲れする訳だった。
もっとスッキリとしていて、なおかつ、雰囲気を壊さない訳で再読してみたい。
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