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2008/09/14

お葬式

お葬式
著者:瀬川ことび
★★★☆☆

5つの短編が収録されている。

1.お葬式
ホントに笑えるホラー。
こんな『弔い方』が実在したなら、主人公みたいにドライに対応できるだろうか...? 
絶対無理!! 有り得ない!
あまり書くとネタばれになってしまうけど、このお話は小説だから面白いんだ。
映像とか、漫画なんかにしたら面白味が死んでしまう。
面白いんだけど、ほのかに漂う『恐怖』が心地よい感じだった。


2.ホテルエクセレントの怪談
ホテルには付き物の『七不思議』。
自殺者が出た部屋とか、殺人事件があった部屋とか...。
先輩が新人フロントマンをいじめるネタにはことかかない。
だけどホントに怖いのはその『七不思議』誕生に立ち会った時なのかもしれない。
そんな貴重な経験をした新人フロントマンの話である。
『女の一念、岩をも通す』というけれど、こういうこともできてしまうのか。


3.十二月のゾンビ
いやぁ、これも映像化できない物語。
小説だから、スプラッタ嫌いの私でも読めたのだろう。
夜遅くに突然知り合いのゾンビが訪ねてきたら、どうする?
パニックになるしかない。
主人公が冷静に対応しているからこそ、おかしみが生まれている。
気味悪さの中にも、ゾンビになった女の子の切なさが伝わってくるような...。
それにしても、この娘、ちゃんと成仏したのかな...。
気になるところだ。


4.萩の寺
導入部分はホラーらしく、シリアスな感じ。
嫉妬心から彼女を絞殺してしまった男が主人公。
死体を始末するため山奥にやって来たけれど、道に迷ってしまって...。
やっと見つけた荒れた寺で出会った尼さんが語る昔話とは...。
日本昔話の雰囲気が漂う懐かしい気のする話だ。


5.心地よくざわめくところ
この5篇の中では、一番面白くなかった。
『怖さ』を身近に感じるほどに、『おかしさ』も伝わるものだと思うのだが、その『怖さ』をリアルに感じることができなかったのだ。
ヨーロッパで起こった原子力発電所の火災事故を知って、世界滅亡の日がやってくると騒ぎ出す大学生。
この重大事件をみんなに知らせて、一緒に大騒ぎしよう!とハイな気分で事件を触れ回る。
だけど、みんなはもっと身近なことに忙しくて、相手にしてくれない。
それにもめげずにハイテンションでいられる二人の大学生のめでたさに、拍手を送ろう。

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コメント

初めまして。BlogPetから参りました。
文庫本グループではお世話になっております。

瀬川ことびさんは、複数作家による短編集で
お見受けしたのですが気に入りました。

書評を見て、読んでみたくなったので
今度本屋で探してみようと思います。

グループでのスレ建て、
楽しく参加させて頂いています。
ランキング共々応援して行きますね。

失礼しました

投稿: クルック | 2008/09/15 21:25

クルックさん、こんばんは。
いらしていただいて、ありがとうございます(^-^)
瀬川ことびさんの本はこの本しか読んだことがないのですが、文体もよい意味で軽い感じがして、読みやすいですよね。
残念ながらAmazonでは在庫がないようですが、機会がありましたら、ぜひご一読ください。
そして、BlogPetのほうでも、よろしくお付き合いください(^-^)

投稿: あがさ | 2008/09/15 22:29

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