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2008/10/27

ABC殺人事件

ABC殺人事件
著者:アガサ・クリスティ
訳者:堀内静子
解説:法月綸太郎
★★☆☆☆(2個半かな)

クリスティの代表作の一つだと言われている。私はあまり好きな方の作品ではないのだが...。
どちらかというと「謎解き」がメインというよりは、ドキドキするスリルを味わう作品なのかという気がした。
ヘイスティングスの記述と、第三者の記述を交互に入れるという手法も、そう思わせる要因かも。

閉ざされた人間関係の中で起きる殺人事件が出てくることが多いクリスティ作品だが、この作品では、いくつもの人間関係の輪っかが登場する。全く関係のない輪っかが、殺人者ABCによって鎖のように繋がっていくのだ。

ただ単にアルファベット順に選ばれただけに見える被害者たちを結びつけるものは何なのか...?
なぜポワロに殺人予告の挑戦状を送ってくるのか?
犯人の姿が見えない状態から、徐々に真相へと近づいていくポワロ。
終わりに近づくにつれ、緊張感が増してくる。

最初の3つの殺人には、犯行の動機も機会もある人間が、すぐ近くにいる。この犯人は、確かに個々の殺人の中で、他の人を巻き込まないように気を遣っていたかもしれない。全て「ABC」の犯行であると思わせるために。
だけど、結局は一番卑劣な方法で人を陥れようとした。ポワロがいうように、全く「フェアではないし、スポーツマンらしくない」犯行である。

この作品の冒頭で、久しぶりにヘイスティングスと再開したポワロが彼に語る。
最近はどうですかと問うヘイスティングスに対して、

***以下引用***

「つい最近も、危ないところだったんです」
「失敗しそうだったんですか」
「とんでもない」ポアロはぎょっとしたようだった。「だが、わたしが - わたし、このエルキュール・ポワロが、もう少しで抹殺されるところだったのです」
わたしはヒューッと口笛を吹いた。
「大胆な殺人者だな!」
「いや、大胆と言うよりは軽率です」

***引用終了***

これって、「三幕の殺人」のことだよな。
また、ジャップ警部との会話にも過去の事件が出てくる。
列車の殺人...。これは「オリエント急行殺人事件」かな。
航空機内の殺人...。これは「雲をつかむ死」。
そして、上流社会の殺人...。これも「三幕の殺人
こういうのって、見つけると嬉しい。ちょっとした宝探しみたいな感じで。

そしてもう一つ。
最初の方でどんな殺人事件を注文しますかとヘイスティングズに聞かれたポワロが答える。

***以下引用***

「四人の人間がブリッジをしていて、それに加わらない一人が暖炉のそばの椅子に座っている。夜更けになって、暖炉のそばの男が死んでいることが発見される。四人のひとりが、ダミーになって休んでいるときに、そこにいって彼を殺したが、ほかの三人はゲームに夢中になっていて気づかなかった。ああ、それがあなたにふさわしい犯罪ですよ! 四人の内の誰がやったのか?」

***引用終了****

注文通りの犯罪にその後関わることになった。
ひらいたトランプ』だ。
この作品については、近日掲載予定。

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コメント

こんにちわ。
ご訪問&コメントありがとうございました。
あがささんは、本が大好きなのですね~
私も、読みたい本が沢山あるのですが、なかなか時間が無くて進みません。
何をしている訳ではないんですが・・・夕食後に読書をしたいなぁって思っています。

投稿: | 2008/10/27 17:21

こんばんは(^^)
本だけはたくさんありますよ~♪
増殖し続け、本棚からあふれ出しています(^^;

これからの季節、夜風に吹かれながらの読書なんて、いいと思いますよbook

投稿: あがさ | 2008/10/27 19:18

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