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2008/10/30

ひらいたトランプ

ひらいたトランプ
著者:アガサ・クリスティ
訳者:加島祥造
解説:新保博久
★★★★☆

ブリッジの勝負の真っ最中に殺人事件が起こる。そこに居合わせたポワロは、ブリッジの得点表をもとに関係者の心理を分析し、真相を追い始める。

ブリッジのルールを知らないため、関係者の心理の動きがよくわからず、1回読んだだけの作品だった。
今回、15年ぶりくらいに読み返したが、なかなかどうして、非常に面白い作品だ。先入観はいけないな...。

被害者のシャイタナ氏は、人の秘密を嗅ぎつけてはその人をチクチクいじめて楽しむ悪魔のような男。ポワロは、そのシャイタナ氏からあるパーティへ招待される。そこで、かつて完全犯罪を犯した殺人犯のコレクションをお見せしますと言われるのだ。危険だからやめなさいというポワロの忠告を無視したシャイタナ氏は、案の定、そのパーティで殺害された。

容疑者は4人。全てが過去に殺人を犯した可能性のある人物ばかり。
そしてそのパーティに招待された探偵役も4人いた。現役の警視であるバトル。有名な探偵作家オリヴァ夫人。諜報局員であるレイス大佐。そしてエルキュール・ポワロ。
4人の殺人者に4人の探偵。
シャイタナ氏らしい悪趣味なパーティだ。これだけ殺されても仕方ないと思わせる被害者も珍しい。

前述したように、この作品を読むのは2回目。しかし、すっかり騙された。ずっとある人物が犯人だと思いながら読んでいて、最後の最後でドンデン返し。気持ちがよくなるくらい、完璧に騙された。
容疑者4人の過去の"犯罪"が暴かれていく様も見事である。

ブリッジのルールを知らなくても、充分にこの作品の面白さは味わえる。しかし、ルールを知っていれば、もっと楽しめると思う。この作品の再読にあたってとても参考になったサイトをご紹介しよう。ブリッジも面白そうなゲームだ。
 
かずちゃんのブリッジって何?

クリスティ作品でよくある他のミステリへのコメント。この作品でもでてくる。
ポワロがある女性に過去の犯罪の凶器を見せてあげると言うのだ。12人の人々が1人の男を刺したという短剣。有名な作品だが、どのミステリか、おわかりだろうか?

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