心と体

2009/10/20

悪いのは私じゃない症候群

悪いのは私じゃない症候群

著者:香山リカ
★★★☆☆

その名の通り「悪いのは私じゃない」という人が増えて来ているという内容の本である。起きた現象が自分の責任ではなく、悪いのは、会社であったり、知人であったり、はたまた前世の自分であったり、という人が増えてきているらしい。
確かにマスコミでも、何か事件が起きると、たいしたことではなくてもすぐに「犯人捜し」が始まる。あおり立てるマスコミ自身が悪いんじゃないの?と思うようなことでも、他にもっと悪い人を探そうとしているように見えるときすらある。

本書は、それをテーマに、こんな事例がある、あんな事例があると、いろんな具体的な事例をたくさん載せているエッセイ集であると感じた。
精神科医の立場としての対処療法のようなものは特に印象に残っていない。
あぁ、こんな事例が発生しているのか...。そういう感想だ。

精神的な病について、特に「うつ病」についても述べられているが、それを「自分の力が足りなくて。自分の心が弱すぎて。」と自分を責める人は少なくなっているという。それより、「自分を向かない職場に配属した会社が悪い」「なにやら脳に傷があってと著名な先生が言っていた」とか、果てには「前世の報いですと占い師に言われたので」という人まで出てきているそうだ。
とにかく、「悪いのは私じゃない」のである。

自分自身を振り返るために読むには、非常にわかりやすい内容で、読むのにもそれほど時間を要しない。
ただ、新型うつ・非定型うつ病を症例にあげられてしまったのは、非定型うつ病だと診断された私にとっては、少々きつく思えた。決して「悪いのは私じゃない」と思っているつもりはないのだが...。

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2009/06/16

こころの処方箋


こころの処方箋 (新潮文庫)

  • 河合隼雄
  • 420円
Amazonで購入
書評/ライフスタイル

★★★☆☆

臨床心理学者の著者が書いた本書。「こころ」のいろんな問題について、55の処方箋が書かれている。なんだか私には「心のあやし方」を書いているように思えた。心が駄々をこね始めたとき、こんな風に考えてみれば?と問いかけているように思えたのだ。

全編にわたって書かれているのは、100%なんてない、絶対なんてない、もっと良い意味で緩くていいんじゃないの?ということだ。

一番始めに書かれているのは「人のこころなどわかるはずがない」。
親や兄弟だって、伴侶だって、まして他人の心療内科の医師だって、私のこころはわからない。私自身だってわからないんだから。
じゃ、どうすればいいの?
そのヒントが55編の中に散りばめられている。わからなくても、こうしてみれば?ああしてみれば?と試してみればいいのだ。

一番最初から順番よく読む本ではない。だから、ちょっと心が疲れたなとか、何だか上手くいかないな、なんて時にパラパラっとめくってみると、フッと心が軽くなるかもしれない。
いつも手に取れる位置に置いておきたい一冊だ。

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2009/06/05

びっくり妊娠 なんとか出産

びっくり妊娠 なんとか出産
著者:細川 貂々
★★★☆☆

「ツレがうつになりまして」シリーズの妊娠・出産編。
「ツレうつ」シリーズを全く読まずして、本書を読むとあまり共感できないんじゃないかな。
私は貂々さんの本も、ツレさんの本も読んでいたので、楽しく読ませてもらった。
貂々さん37歳、予定していなかった突然の妊娠に、あたふたする二人の様子がとてもほんわかしていて、笑っちゃう。

本当に初めて体験したことを細かく描かれているので、参考書にもなりそう。
ワタクシ39歳ですが、子供が欲しくなりました^^
もう少し先になるかなぁ...。

とにかく幸せそうな3人家族に乾杯!って感じ♪

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2009/02/24

PMSとうまくつきあう

PMS(月経前症候群)とうまくつきあう
著者:丸本百合子
★★★★★

数年前からうつ病を患い、最近少し良くなってきたところではあるけれど、時々、気分的に落ち込むし、身体もだるいし、異常に眠くなるし、やはりいつもと違う身体になってしまう。うつがひどくなったのかなぁと、何が原因なんだろうかと悩んだけれど、これが月経前症候群、PMSというらしいことを最近知ったのだ。
考えてみると、その十年以上前から、月経前には特別な症状が精神的・身体的に現れていたものだ。それに気づくまでは、イライラしたりしていたけれど、「あぁ、こういうサイクルで気分の波が出てくるんだな」と理解したときには、イライラも半減した。

この本には、女性の身体の仕組み、サイクルなどが詳しく説明されており、それに対処する方法などもキチンと書かれている。

これは、女性だけではなく、できるならば男性にも読んでいただきたいと思う。ま、買ってまで読んでくださいとはいわないけれど、もし機会があるなら是非読んでみてほしい。何故、女性が突然体調が悪くなるのか、機嫌が悪くなるのかの謎が解けるかもしれない。

理由がわからず精神的・身体的な不調が続くとイライラも倍増するが、仕組みを知ってしまえば、上手くコントロールできるのでないだろうか。

女性には、本当に一読をお勧めする。

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