理系クン
著者:高世えり子
★★★☆☆
この記事のカテゴリーを何にしようか、まず迷った。
とりあえず、「それこそ雑読」と「恋愛」にしておこう。
この本は、根っからの文系女子が、根っからの理系男子に恋をして、その理解しがたい生態の不思議を解き明かすべくあれこれアプローチしてみるというコミックである。
文系と理系の間には、それほどの溝があるのか...。
改めて、そう思った。
うちのダンナは、頭のてっぺんから足の先まで100%根っからの「理系」である(たぶん...)。
だから、「何となくこうしたい」というのが通じない。
少し疲れて寝ていると「何で疲れるの?」「何をしたの?」と聞いてくる。
時々、「そんなもん知らんわい!」と言い返したくなるが、とりあえず聞かなかったことにしておく。
そして、「歩くのが速い」。これも当てはまる。
人に合わせるのが苦手。そうなんだろうな。
こっちはかかとの高い靴を履いているのだから、そんなに速くは歩けないぞと言っても、「じゃあ、何でそんな靴を履くの?」ときたもんだ。
理由なんてないさ。
社会人の、そして事務職の女性が履く靴といえば、たいてい多少はかかとが高いモノになるのだよ。
スニーカーで通勤しろというのか?
ま、別にそれでもいいけどさ。
いくつか、著者から見た「理系クン」の分析が、各章の最後に載っているのだが、「あぁ、なるほどね。わかる、わかる」とうなずけるモノも多い。
中には「そうかな?」と思うモノもあるけれど、それは人によって多少異なることもあるだろう。
しかし、かく言う私も一応「理系」である。
高校も理系クラスだったし、大学も専門は「化学」だ。
なので、自分自身にも当てはまる部分が多かった気がする。
「メールが事務的」
これには、当てはまりすぎてビックリだ。
ま、友人・知人には、それなりに飾りをつけたメールを送るけれど、家族に対するメールは必要以上に事務的になる。あまりに人間味がなくて、妹・弟には「怖いよ~」と苦情がくるくらいだ。
電話も基本的に好きではない。
かけるべき理由がない限りは、かけない。
電話で何時間もおしゃべりするという人たちの気持ちがよくわからないんだな。
ま、そういうことで「理系」である私にとっては、「文系」の人ってこんな風に「理系」の人を見ているんだなぁと思った。
自分では、「文系に限りなく近い理系」または「理系に限りなく近い文系」だと思っていたのだけれど、結局「文系」ってなんだ?という疑問にぶつかった。
「理系」は何となく説明できる気がする。
何でもロジカルに物事を考える、とか。
理屈にあわないことが大嫌い、とか。
全ての「結果」には必ず「原因」があると思ってる、とか。
じゃ、「文系」の定義は何だろう...?
って、思うこと自体、私は「理系」だという証拠なのかもしれない(苦笑)
というわけで、「理系」の生態を知りたい方、「文系」の感性を知りたい方、いずれにもおすすめの一冊である。
基本的にコミックなので、1時間もあれば読めてしまう。
ただ、文庫本ではないし、値段も税込み1,050円なので、お手軽に、というわけにはいかないが。
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