恋愛

2008/10/18

P.S.アイラヴユー(映画)

原作の感想はこちらで。

原作は、ちょっとガッカリ★2つだったのだけれど、映画の予告は、とても好印象だったので、観てきた。
原作を上回る映画って、あまりないよなと思いつつ、これは例外かも...と期待していたのだ。

が、登場人物の設定が原作とあまりに違っていて、最初、すごく混乱した。
主人公ホリーの母親が、なんで近くに住んでんの?とか。
ダニエルの設定は何者なの?とか。
この辺は、原作を読んでいない方がわかりやすく受け入れられたのかもしれないな。

原作では、夫を亡くしたホリーの投げやりな生活ぶりが、すごく伝わってきたんだけれど、映画のほうでは、それほど落ち込んでる風に見えなかったんだよね。
友人の幸せに嫉妬する場面とかも、イマイチ伝わりにくかったかな。
短い上映時間で、ホリーの混乱ぶり、一喜一憂する様を描くのは、ちょっと難しいだろうね。

ラストは、原作とは思いっきり異なってた。
どっちがいい?って聞かれたら...。
どっちもどっち、っていうかな(苦笑)。

予告編は100%のできだったのになぁ。
本編が原作と同じく★2つなのは、残念。
期待外れだった。

あ、ただ、私の大好きな「フレンズ」に出てくるフィービー役のリサ・クドローが出演していたのがサプライズで、この映画を観てよかったなぁと思った唯一のところだった(^^)

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2008/10/07

P.S.アイラヴユー

P.S.アイラヴユー
著者:セシリア・アハーン
訳者:林真理子
★★☆☆☆

映画の予告編で、、「亡くなった夫から次々と届くラヴレター。どんな方法で届くのだろう...。」というようなフレーズがあったように記憶していた。
何となくミステリチックな雰囲気が漂うフレーズじゃないか。
それに惹かれて、この本を読んでみたのだが...。
申し訳ないけれど、最初の段階で既にほとんど読む気が失せていた。
手紙が届く方法。
特に謎めいてなどいないじゃないか。

私は、基本的に恋愛をメインテーマにした書籍は手に取らない。
好みには合わないのだ。
この本も、その謎がなければ、読む意味がないに等しい。
しかも、訳が林真理子。
なぜだかわからないが、私は生理的に彼女を受け入れることができない。
と、思いながらも、せっかく買ったのだからと読んでみた。

主人公ホリーの実家に亡くなった夫からの小包が届くのである。
その中には10通の手紙が。
封筒には、3月から12月までの月が書かれていた。
その月に手紙を開封すること、ということなのだ。
つまり、一度に10通の手紙が主人公ホリーの手元に届き、ホリーは夫の遺志通り、毎月はじめに手紙を1通ずつ開けていくのだ。
映画では、この部分は脚色されているのかもしれない。

突然、若くして夫を亡くしたホリー。
彼女の動揺、孤独感、焦り、いろんな思いが混在していて、混乱している様子がよく描かれている。
夫を亡くしてからは、おそらくずっと現実逃避していたのだろう。
自分自身をも亡くしてしまい、生きているのか死んでいるのか、よくわからない状態だった。
そこへ届いた夫からのラヴレター。

死に直面した夫は、自分がいなくなった後、妻が独り立ちできるかどうかを心配し、彼女がなすべきことを「リスト」として残しておいたのだ。
自然な流れの中で、自分のことを「悲しみ」から「思い出」にできるようにと願ったのか。
それにしても、なんと思いやりにあふれた手紙なのだろう。
本当に妻のことを理解していなければ、こんな手紙は残すことができない。
とても素敵な10通の手紙だ。

前述したとおり「恋愛」ものが苦手な私には、最後まで読むことが少し苦になったけれど、決して面白くない小説ではないと思う。
毎月、封を切られる手紙の内容が楽しみだったし、最後の手紙を開けてしまった後のホリーがどうなるのか気になった。
しかし、最後は若干荒っぽい終わり方になっているような気もする。
そこが残念だな。

読了直後の今は、「やっと、読み終わった~」というのが正直な感想である。

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2008/09/30

危険な関係

危険な関係
著者:ピエール・ショデルロ・ド ラクロ(Pierre‐Ambroise‐Francois Choderlos de Laclos)
訳者:竹村 猛

2005年04月~07月の東海テレビの昼ドラ「危険な関係」の原作。
これまでに何度も映画化されているらしい。

原作は、それぞれの登場人物間の手紙のやりとりを綴りつつ、話が展開していく。
他人の感情をもてあそび、自らはその渦中に巻きこまれることなく、人々が恋に苦しみもがく様子を楽しんでいる、それがメルトイユ侯爵夫人。
最終的には、自分が仕掛けた罠にはまり、因果応報の見本のような結末を迎える。

昼ドラでは、このメルトイユ公爵夫人が、高橋かおり演じるところの柊子になるのか。
メルトイユ夫人と一緒になって「危険な関係」の種をばらまいているヴァルモン子爵が、RIKIYA演じる律。
で、ヴァルモン子爵の遊びのネタとなってしまった貞操の権化みたいなツールヴェル法院長夫人が、若槻美佐緒(松尾れい子)。
でもって、世間知らずのお嬢様セシルが、矢内理沙(派谷恵美)。
セシルと相思相愛ながらも、なかなか結ばれないダンスニー騎士が小柴広行(細山田隆人)だっけ?
それともダンスニーは、若槻和也(友井雄亮)だったかな?

ドラマの話はさておき、小説の話。
全てを計算しきって相手の心を翻弄するメルトイユ夫人の悪女ぶりが、とても徹底していて、かえって気持ちがいい。
それに引き替えヴァルモン子爵。
なんだか冷徹(冷静)になりきれず中途半端な感じ。
やっぱり、女性の方が上手なんだな。

何の問題もなく幸せに暮らしていた人たちが、メルトイユ夫人の気持ちひとつで操られ、この上ない悲劇の中に身を落としていく。
その気持ちの揺れ動きが、「手紙」という形を通して、ある時は冷静に、ある時は情熱的に語られる。
ストーリーはとても面白いのだが、いかんせん訳が...。
回りくどい言い回しが多かったり、用いられている比喩の訳が的はずれだったりすることが多い気がするのだが、どうだろう?
とにかく非常に読み疲れする訳だった。
もっとスッキリとしていて、なおかつ、雰囲気を壊さない訳で再読してみたい。

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2008/09/20

理系クン

理系クン
著者:高世えり子
★★★☆☆

この記事のカテゴリーを何にしようか、まず迷った。
とりあえず、「それこそ雑読」と「恋愛」にしておこう。

この本は、根っからの文系女子が、根っからの理系男子に恋をして、その理解しがたい生態の不思議を解き明かすべくあれこれアプローチしてみるというコミックである。
文系と理系の間には、それほどの溝があるのか...。
改めて、そう思った。

うちのダンナは、頭のてっぺんから足の先まで100%根っからの「理系」である(たぶん...)。
だから、「何となくこうしたい」というのが通じない。
少し疲れて寝ていると「何で疲れるの?」「何をしたの?」と聞いてくる。
時々、「そんなもん知らんわい!」と言い返したくなるが、とりあえず聞かなかったことにしておく。

そして、「歩くのが速い」。これも当てはまる。
人に合わせるのが苦手。そうなんだろうな。
こっちはかかとの高い靴を履いているのだから、そんなに速くは歩けないぞと言っても、「じゃあ、何でそんな靴を履くの?」ときたもんだ。
理由なんてないさ。
社会人の、そして事務職の女性が履く靴といえば、たいてい多少はかかとが高いモノになるのだよ。
スニーカーで通勤しろというのか?
ま、別にそれでもいいけどさ。

いくつか、著者から見た「理系クン」の分析が、各章の最後に載っているのだが、「あぁ、なるほどね。わかる、わかる」とうなずけるモノも多い。
中には「そうかな?」と思うモノもあるけれど、それは人によって多少異なることもあるだろう。

しかし、かく言う私も一応「理系」である。
高校も理系クラスだったし、大学も専門は「化学」だ。
なので、自分自身にも当てはまる部分が多かった気がする。
「メールが事務的」
これには、当てはまりすぎてビックリだ。
ま、友人・知人には、それなりに飾りをつけたメールを送るけれど、家族に対するメールは必要以上に事務的になる。あまりに人間味がなくて、妹・弟には「怖いよ~」と苦情がくるくらいだ。
電話も基本的に好きではない。
かけるべき理由がない限りは、かけない。
電話で何時間もおしゃべりするという人たちの気持ちがよくわからないんだな。

ま、そういうことで「理系」である私にとっては、「文系」の人ってこんな風に「理系」の人を見ているんだなぁと思った。

自分では、「文系に限りなく近い理系」または「理系に限りなく近い文系」だと思っていたのだけれど、結局「文系」ってなんだ?という疑問にぶつかった。

「理系」は何となく説明できる気がする。
何でもロジカルに物事を考える、とか。
理屈にあわないことが大嫌い、とか。
全ての「結果」には必ず「原因」があると思ってる、とか。

じゃ、「文系」の定義は何だろう...?

って、思うこと自体、私は「理系」だという証拠なのかもしれない(苦笑)

というわけで、「理系」の生態を知りたい方、「文系」の感性を知りたい方、いずれにもおすすめの一冊である。
基本的にコミックなので、1時間もあれば読めてしまう。
ただ、文庫本ではないし、値段も税込み1,050円なので、お手軽に、というわけにはいかないが。

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